● アオコについて

群馬県城沼一面を覆うアオコ

近年、生活雑排水等の急増により、富栄養化の進行が著しい、全国至る所の水域で、初夏から秋にかけてアオコ(水の華)が異常発生し、水面が緑色のどろどろしたペンキで覆われた様になり、悪臭がして水質の汚濁・悪化は深刻化の一途をたどっています。しかもアオコになる藍藻の中でよく知られているミクロキステイス・エルギノーサという種類は、毒素「ミクロキスチン」を作り、たとえ死滅しても、体内の毒素が水中に拡散するといわれております。アオコは冬の到来とともに消えますが、一部のミクロキステイスは泥の中で越冬し、また来春発生します。アオコが死んで分解されると、水中の酸素は使い果たされ、酸素の欠乏はメタン生成菌や硫酸塩還元菌が生育して、メタンや硫化水素を発生させます。
また、自然の浄化能力が追いつかない程の多量のこれら有機性物質から、窒素やリンが溶け出し、アオコの異常増殖を引き起こします。今こそ、湖沼の富栄養化の一因である内部生産解消のため、底泥を改善する必要があります
ミクロキステイス・エルギノーサ(城沼)



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